山形県米沢市にあるヤマト運輸の営業所に勤務していた男性社員が、荷物の窃盗を疑われた末に自殺したとして、男性の妻が会社を相手取り約6700万円の損害賠償を求める裁判を起こした。 訴えを起こしたのは、ヤマト運輸米沢北センターに所属していた男性ドライバー(当時50)の妻。訴えによると、男性は去年10月、センターで配送するマツタケが2度にわたり紛失した際、上司に窃盗を疑われた。その上で11月21日と22日、米沢市内の貸会議室で東北支店の幹部から長時間厳しく問いただされ、22日の昼休みに隣接する体育館の屋根から飛び降りて死亡した。 原告側は、詰問が2日間にわたって行われたことや、昼休みのわずかな自由時間に飛び降りたことなどから、自殺との因果関係を認めるべきと主張し、慰謝料などとして約6700万円の支払いを求めている。 訴えに対し、ヤマト運輸は社員が自殺したことを認めた上で「係争中のためコメントを差し