【前の記事を読む】彼らは私たちだ いま若者が外国人支援に動く理由 一部の「意識高い系」だけじゃない ■私たちにもできることは多い 「入管法改正案の廃案は歴史的な出来事だった」。90年代から外国人の支援に取り組んできたNPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」(移住連)代表の鳥井一平(67)は、支援者の抗議活動の広がりで政府・与党が法の成立をあきらめた例は記憶にないという。 「入管法改正案が廃案になり、私たちにもできることは多いな、と感じた」と、長崎大学4年生の三田(さんた)万理子(21)は言う。だが満足はしていない。「いくら声を上げても届いていないことがまだまだたくさんある」 国会前で展開された入管法改正案に反対する「シット・イン(座り込み)」には多くの若者も参加した=織田一撮影 NPO法人「POSSE(ポッセ)」の中心メンバーの一人、山本健太朗(24)は昨年、アルバイト先の塾からコロ