EUはこのまま崩壊に向かうのか? 独善的なドイツの姿勢に不満噴出 深まる亀裂、激動の2015年を振り返る EUの亀裂が浮き彫りに 12月17日と18日、ブリュッセルで、今年最後の欧州理事会が開かれた。 欧州理事会というのはEUの最高意思決定機関である。通常、欧州サミットと呼ばれ、ここで、EUの進む方向や案件の優先順位といった大枠が決められる。今回の議題は、主に以下のような事柄だった。 ・EUの国境防衛 ・イギリスが出してきているEU改革案 ・テロとの戦い ・対ロシア制裁の延長 ・エネルギー政策 しかし結局、どれも紛糾し、EUの亀裂を浮き彫りにしたままお開きとなった。 欧州議会のシュルツ議長は、彼の40年にわたる政治生活の中で、今年ほど困難な年はなかったと言い、各紙の報道にもおしなべて、「ヨーロッパ存続についての憂慮」や「EU耐久テスト」など、悲観的なタイトルが躍った。 2015年のEUを振
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