2020年9月18日のブックマーク (2件)

  • 「はひふへほ」の歴史

    「はひふへほ」の歴史 鉛筆などを数えるとき、一、二、三と数える。漢字で書けばなんということもないが、かなで書くと、「いっぽん、にほん、さんぼん」となる。外国人に「いっぽん、にぽん、さんぽん」ではなぜいけないのか、と聞かれたら、どう答えたらいいのだろうか。 さて、ここで一つ問いを発してみたい。「ば」は当に「は」の濁った音なのだろうか? 改めて声を出して考えてみてほしい。bの音は閉じた唇を息ではじいて出す音だが、hの音は口をあけたままのどの奥の方から出す音である。つまり、たがいに似ても似つかない音である。それなのに、なぜ、日人は「ば」を「は」の濁った音だと思っているのだろうか。中国人や韓国・朝鮮人が「ばら」と言おうとすると「ぱら」と聞こえることがある。英語のshipsとlibsの最後のsの音を比べてみれば、pこそがbの澄んだ音であることが分かる。実は、日語でも大昔はbの澄んだ音はp

  • 古英語に由来する代名詞 thou thy thee thine を解説

    代名詞 thou thy thee thinethou:汝は、汝が(主格)thy:汝の (所有格:所有限定詞)thee:汝に、そなたに (目的格)thine:汝のもの、そなたのもの (所有格:所有代名詞) これらは「you / your / you / yours」の古く堅い表現です。 ヨーロッパ系言語の代名詞は「私」を中心とした会話を前提に使用されます。 そのため「あなた you 」を使う場合は「私 ⇒ あなた」の呼びかけなので、会話の登場人物は2人です。 そのため文法用語では「2人称代名詞 second person pronoun」といいます。 現代英語では「you」が「あなた / あなたたち」という単数と複数の両方を担当します。 それゆえ現代英語では「you」が「あなた」か「あなたたち」になるかは文脈判断になります。 というわけで、現代英語より数百年ほど古い英語Early Mod

    古英語に由来する代名詞 thou thy thee thine を解説