こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 アメリカではけっこう話題になってるのに、日本ではあまり報道されていない件があります。私が16日に朝日・読売・毎日・産経の四紙を確認したところ、報じていたのは読売だけでした。 今月開幕したアメフトプロリーグNFLで、フォーティナイナーズのクォーターバック、キャパニック選手が、試合前に国歌を流すときに、起立しないのです。黒人・有色人種の人たちが警察に不当な暴力を受けて逮捕されたりする件が頻発する現状に抗議するというのが、彼の目的です。 過激な保守派はすぐさま反応し、猛烈な批判を浴びせました。しかしその一方で、キャパニック選手の行動に賛意を表明する人たちもたくさん出てきました。彼に同調して起立しない選手も何人かあらわれました。キャパニック選手のジャージの売り上げもあがったそうです。まあ、ひょっとしたら、燃やすために買った人もいるのかもしれないけど。 意外
日本人以上に日本文化を愛している日本文学研究者のドナルド・キーンさんが書いています。今朝の東京新聞一面です。 ようやく終わった。 リオ五輪ではない、台風のような五輪報道である。 連日、ほとんどの新聞は一面から社会面まで、日本人の活躍で埋め尽くされた。 どれもこれも同じような写真が並んだ。どのテレビ局も似たような映像で伝えたのは、日本人の活躍だった。 まるで全体主義国にいるような気分になった。 五輪の理念は、国境を超えたスポーツを通じての世界平和への貢献である。国別対抗ではないことが憲章に明記され、獲得メダル数の公式ランキングもない。五輪が国威発揚の場とされた過去から学んだと聞いた。 にもかかわらす、メディアが率先して民族主義に陥っているかのようだ。 直接は関係しません(間接的には深い関係があります)が、日本の学校、とりわけ中学校は、まさに全体主義そのもので、民主主義国の学校ではありません。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く