「万引きをしていた頃は、パトカーとすれ違うとビクビクし、電話が鳴ると警察じゃないかと疑い、万引きに頭が支配されていることをAIで可視化できるようになったらどうしよう。そんなことばかり考えていました」と語るのは、依存症の1つである「クレプトマニア(窃盗症)」の高橋悠さん(43歳)だ。 ⇒【画像】クレプトマニア(窃盗症)専門病院の被害弁済に関する誓約書 誰にも相談できない悩みが、後に盗癖にアメリカの精神医学会が取りまとめた精神疾患の診断基準(DSM-5)によると、クレプトマニアは、以下の特徴を持つ精神疾患とされている。 1.個人的な使用や金銭的価値のためではなく、物を盗む衝動を抑えられない 2.窃盗前に緊張感が高まり、窃盗時に快感や満足感を得る 3.窃盗行為は怒りや報復、妄想や幻覚に基づくものではない 4.他の精神疾患(例: 素行障害、躁病エピソード、反社会性人格障害)では説明できない 悠さん
