利用しているクラウドサービスの改善は、同様の機能を持ち、低コストの新しいサービスに切り替えれば済む話ではない。そこには情報システム部門のチェンジマネジメントが求められる。 前回の『遅すぎた改善(1)野放図なクラウド利用実態にがく然』では、製造業D社におけるクラウドサービスの利用実態について述べた。月末や期末にレスポンスが悪化するSFA(営業支援)クラウドサービスを、別のサービスに乗り換えたところまでは良かった。だが、何の見直しもせずにサービスを乗り換えただけだったので、業務に有用な機能の存在に気付かず、業務改善の機会を逸していた。 さらに、情報システム部門が知らぬところで、ほとんどの事業部門が独自にクラウドサービスを導入しており、見直しも行われずに使われ続けていたという事態も判明した。多くのクラウドサービスが野放図に利用され、今となってはコストパフォーマンスが低下しているサービスを使い続け
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