2013年5月19日のブックマーク (6件)

  • 「ミッション」を利用した「行動のコントロール」

    では,ミッションを使った行動のコントロールについて考えていきましょう。 通常,人は誰でも「自分は正しい行動をしたい」と考えています。社会学などを学んでいくと「人間は社会的な動物であり,太古の昔から集団で生きていく特性が備わっている」といいます。人間は集団で生活をする社会的な哺乳類です。他人と上手くいかないことは「生存できない」という最悪な結果をもたらします。だから,社会性を持って他人と上手くやっていく特性を身に着けているのでしょう。。 ピグマリオン効果 人間のこのような特性が「他人と上手くやっていきたい」との行動となって現れるのです。つまり,「自分は正しく生きている」,「正しいことをしているから非難されたくない」,「正しくないことをやっているから後ろめたい」などの感情として表現されます。 この感情が重要なのです。人が何かを自覚するという行為は強烈な行動のエネルギーになります。たとえば,人を

    「ミッション」を利用した「行動のコントロール」
  • ヒューマンマネジメントにおける3つのコントロール

    人を使って仕事をしていくためには、人を適切に動かしたり、逆に正しくない行為を適宜止めさせるような行動制御が必要です。私は、これを、ヒューマンマネジメントにおけるコントロールと呼んでいます。 では、仕事における人の行動をコントロールする要素にはどんなものがあるのか?私は、(1)ミッション(使命感)、(2)モチベーション(動機)、(3)行動のインセンティブ(報酬)の3つを使ってコントロールするように指導しています。 ミッション(仕事の使命感) 人が仕事をする場合、慣れていないうち(知識や判断基準がない)場合は誰かの指示を細かく聞かないと上手く行動できません。 業務経験のない新人が会社に入ってどこかの部門に配属になって、初日から素晴らしい動きができるわけはありません。多くの人は、少しづつ仕事を覚えていきます。そして、上司からの指示も次第に細かい指示から大まかな方向性に変更させていきます。 例えば

    ヒューマンマネジメントにおける3つのコントロール
  • ヒューマンマネジメントとヒューマンコントロール

    ヒューマンマネジメントでは、ヒューマンコントロールというものが重要になります。ヒューマンコントロールとは、人の行動を制御することをいいます。 人を厳しく責めて行動させたり、叱って行動を止めさせたり、モチベーションをアップさせてすばやく行動させたり・・・言葉は悪いですが、人の操縦に関することを私はヒューマンコントロールと呼び、研究し、実践で使っているのです。 ところで、そもそも「コントロール」は、内部統制の意味で、ある目的を達成するために必要なことを意味します。 「コントロール」という言葉は多少分かりにくいかもしれませんので補足しましょう。たとえば、セキュリティの世界でもコントロールという言葉をよく使います。たとえば、「個人データを漏洩から守るために暗号化するという行為」がセキュリティ確保のためのコントロールになります。 データの暗号化は、情報が漏洩しないようにするために使われます。これは、

    ヒューマンマネジメントとヒューマンコントロール
  • 仕事の目標を達成するためにどう行動すべきか?

    仕事を成功させるために人は何らかの行動をします。そして、その行動が合理的で理にかなうものであればあるほど、仕事が成功する確率は高くなっていきます。まあ、簡単に言えば、「上手く動け」ということでしょうか。今回の事例(前回の分参照)のように、口やかましい顧客のC部長とどう対応していくかで、システム開発プロジェクトの成功が左右される状況では、プロジェクトマネージャー(A氏とします)は非常に気を使って行動しなくてはいけないのです。 顧客の担当者であるC部長と開発側のプロジェクトマネージャーでは、どう考えても顧客側のC部長の方が立場が強いのです。こういったことを踏まえ、「A氏はどのように行動しなくてはいけないか」を考えるのが、私の指導する「ヒューマンマネジメント」なのです。 では、このケースを具体的に考えていきましょう。今回のケースまず、最初に考えなくてはならないのは、A氏が行う行動の目標です。これ

    仕事の目標を達成するためにどう行動すべきか?
  • ある状況で、あなたは「どのように」行動するのか---ヒューマンマネジメントの基礎理論

    今回から、具体的にヒューマンマネジメントについて考えていきましょう。まず、基礎理論の方から簡単に説明していきます。まず、以下の問題を考えてみてください。 【状況】 ・あなたは、あるソフトウェア開発企業A社のアプリケーション設計チーフです。 あなたは、顧客企業でシステム開発を受注したB社の要件を確認し、システム設計をしなくてはなりません。 しかし、B社の担当者は非常に口やかましく気難しいと(悪)評判のC部長です。C部長と上手くやっていかなければ、システム開発は成功しない可能性が高い状況と仮定します。 C部長からあなたは「どのような進め方をするのか、顧客企業である我々はどのようにかかわればよいのかを聞きたいので、説明にきてほしい」と言われました。 【問題】あなたは、C部長が好む資料をどのように作るでしょうか? システム構築を職業にしている人間なら、こういう状況は非常に日常的だと思います。私はこ

    ある状況で、あなたは「どのように」行動するのか---ヒューマンマネジメントの基礎理論
  • 芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント

    芦屋広太です、こんにちは。今回から「ひとつ上のヒューマンマネジメント」の連載をしていくことになりました。 「ヒューマンマネジメント?何それ?」という声が聞こえそうですが、これは非常に大事なスキルです。要は、部下やプロジェクトメンバーを自由自在に動かしていくためのスキルということになります。 私は日経コンピュータに2年半の間、SEの条件シリーズ(顧客に好かれるSEの条件、選ばれるSEの条件、成功するSEの条件)というヒューマンスキルものを連載してていました。また、現在ではITプロフェッショナルWeb版に「超具体的説得術」というコミュニケーションテクニックの記事を連載しています。 これらの連載は、「人が人をどう動かして仕事を成功に導くのか」をテーマに、具体的な会話を挿入して臨場感あふれる内容にしています。「ひとつ上のヒューマンマネジメント」でも、より具体的な内容をご紹介していきたいと思っていま

    芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント
    mixthevibe
    mixthevibe 2013/05/19
    改めて一から