エキレビ!の名物となっている朝ドラ(NHKの連続テレビ小説)全話レビュー。その発端は2013年の『あまちゃん』の週刊レビューで、2015年の『まれ』以降は、放送のない日曜以外は毎日レビューの更新が続いている(この日刊レビューも現在放送中の『ひよっこ』で5作目となる)。 朝ドラ再起は放送時間の変更から 以前より「木俣さんによる朝ドラの総論が読みたい!」と思っていた私にとっては、まさに帯にあるとおり“待望の朝ドラ論”である。しかも本書は、朝ドラの歴史や近年の傾向を俯瞰しつつも、各章ではエポックメーキングな作品についてそれぞれ掘り下げていくという構成になっている。目次は以下のとおり。 序章 2010年代、朝ドラの何が変わったのか――『ゲゲゲの女房』ほか 第1章 国際結婚とつかこうへいイズム――『マッサン』 第2章 食らうことは生きること――『ごちそうさん』 第3章 妾と女中と正妻と――『あさが来