「よくも!」。国連本部で各国代表をそうにらみつけたグレタ・トゥンベリさん。彼女への中傷や揶揄について東大名誉教授の上野千鶴子さんが語る。AERA 2019年10月14日号に掲載された記事を紹介する。 【写真】東大名誉教授の上野千鶴子さん * * * 「若者たちはあなたたちの裏切り行為に気づき始めている。全ての未来世代の目があなたたちに注がれている。もし私たちを失望させるなら、決して許さない。逃げおおせはさせない」 9月23日。米ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットで、三つ編みをさげた少女は各国代表を前に怒った。目は潤んでいた。 グレタ・トゥンベリさん。環境活動家。16歳。温暖化対策を促す運動を昨夏スウェーデンで始め、いまや地球環境の危機を訴える世界的な象徴になった。ノーベル平和賞の候補に推薦され、そのインスタグラムを730万人がフォローする。 「苦しんでいる人たちがいる。死に瀕し
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