環境試料の長期保存研究は、一般に環境試料バンク(あるいは、スペシメンバンキング,Environmental Specimen Banking : ESB)と呼ばれており、国内外の多くの研究機関・大学で、それぞれ特色ある環境試料を収集・保存しています。 国立環境研究所では、1979年から環境試料の長期保存を行っており、2002年から"環境試料タイムカプセル化事業"という名前で、新たに環境試料と絶滅危惧生物(動物・藻類)の細胞等の遺伝資源保存を開始しました。 環境試料・遺伝資源長期保存施設 環境試料については、これまで-20℃での保存が主体でしたが、2004年の環境試料タイムカプセル棟(環境試料・遺伝資源長期保存施設)の完成によって、液体窒素雰囲気下(-150℃)での本格的な保存継続体制が整いました。この施設を利用し、日本の環境を代表する各種の環境試料を体系的に収集・保存し、その中の汚染物質濃