ブックマーク / honeshabri.hatenablog.com (10)

  • 「ポストけものフレンズ」の探し方 - 本しゃぶり

    「ドミネ・クォ・ヴァディス (どこへ行かれるのですか?)」 季節の変わり目にアニヲタの間でかわされる挨拶である。 ジャパリパークが閉園した後、次に行くべき場所の探し方を教えよう。 『けものフレンズ』11話より けものフレンズ・ロス 『けものフレンズ』が終わろうとしている。正確に言えばアニメ『けものフレンズ』が最終回を迎えるのだ。メディアミックスプロジェクトとしての「けものフレンズ」は100年続くコンテンツを目指している*1ので、まだ終わるわけではない。アニメもこの人気ならば続編が作られる可能性は十分にある*2。しかし、12話で一度終わりとなるのもまた、避けることのできない事実なのである。 これは憂慮すべき問題である。いくら衝撃的な展開だったとはいえ、11話が放映されたことで休みになる旅館もあるのだ。最終話放映後、視聴者の心に空けられる穴の深さと大きさは想像もつかない。現実世界にも何かしらの

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    mizunasi 2017/03/27
  • 読書習慣が皆無なまま京大に入る奴に薦める本 - 本しゃぶり

    英雄的な偉業は正しい教育のたまものである*1。 自らを教育するならば読書するのが一番だ。 しかし今まで読書をしてこなかったお前は、何から読めばいいか分からないだろう。 この記事はそんなお前のために書いた。 はじめに タイトルそのままのとおりの相談を受けた。全くと言っていいほど読書をしなくても入れるとは京大もチョロいなと、自分が入ったわけでもないのに思ったが、それは置いておく。 今からでも読書をしようというのは悪くない。成功するには力量と幸運が必要であるが、中には幸運だけで成功してしまう人もいる。ただ幸運によって到達した者は、その頂点に留まり続けることが難しい。なぜならば到達するまでに苦労することが無かったため、そこで必要となる基盤を築いていないためである*2。なので成功した後でも、それを維持するために力量を付ける必要はあり、今回は読書すべしということになる。 というわけで、この記事は特定の

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    mizunasi 2017/03/13
  • けものフレンズ考察班 VS 哲学的ゾンビ - 本しゃぶり

    その話は考察するに値しない。 脚の人は哲学的ゾンビなのだから。 彼女は真顔でそう言った。 千代ちゃんの一撃 相変わらず『けものフレンズ』が人気である。どれほどの人気であるか、人気の秘密は何かということは、今さらここで書く必要は無いだろう。一つ言うならば、7話で答え合わせがされると共に、新たな謎が提示されたのは良い構成だった。きちんと考えて作っていることを示し、これからもそうであると伝えている。回を重ねるごとに増えていく #けものフレンズ考察班 は今後も活発に使われることだろう。 そんな風潮に対し、前々から水を指すような画像が貼られるのを何度か見た。 『月刊少女野崎くん』第6巻より これは『月刊少女野崎くん*1』第60号(第6巻収録)の一コマである。状況としては、片思いの王子役を演じることになった鹿島が、その感情表現について悩んでいたのに対しての一言である。 『月刊少女野崎くん』第6巻より

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    mizunasi 2017/02/27
  • けものフレンズの歴史〈原始・古代編〉 - 本しゃぶり

    人類とフレンズの関わりは歴史的に見ても長く、そして深い。 忘れ去られようとしている、ともに過ごした日々の記録をここに残す。 『けものフレンズ』4話より バズで生まれた子へ 『けものフレンズ』が流行っている。この一週間で爆発的に広まった。1話放映後から何とかして広まらないかと頑張っていた俺も、ここまでになるとはさすがに想定外だった。しかも単純に流行るだけでなく、BD付きオフィシャルガイドブックがAmazonで完売になるのだから喜ばしいと言えよう。 しかし一気に広がるのも良いことばかりではない。肉体の成長に従いていけなかったがゆえの内部疾患に苦しまされるがごとく、急激に広がったフレンズのコミュニティでは、バズ以前からいた者と以後に入ってきた者との間で摩擦が起きるようになった。ただでさえアニメ以前と以後の断絶があるのにだ。 俺はこの状況を引き起こしている原因を、知識不足であると考える。そこで今回

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    mizunasi 2017/02/16
  • 君に100年分のアニメタイトルが収録された辞書を提供しよう - 本しゃぶり

    アニメのタイトルを入力する際、変換に手間取ったことはないだろうか。 この記事を読めば、そのような悩みから解放されることになる。 俺は君たちに辞書を配りたい。 アニメタイトル100年分が収録された辞書を。 2016/11/27 更新 辞書データ更新 2016/11/15 更新 辞書データをgithubに上げたことを追記 2016/11/15 更新 416作品追加 タイトルや読み仮名の修正 最強のアニメ辞書 次の文章には誤りがある。 今期で一番おもしろいスポーツアニメは『競女!!!!!!!』である。 わかっただろうか。 正解は「"!"の数が1つ足りない」だ。 このようにアニメのタイトルというものは、正しく入力するのが難しいものもある。それは『競女!!!!!!!!』のように数を間違えやすいものや、『侍霊演武:将星乱』のように読みが分かりにくい*1もの、あるいは『魔法少女なんてもういいですから。』

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    mizunasi 2016/11/14
  • 萌え絵が迫害されるのは歴史が足りていないから - 本しゃぶり

    また萌え絵が迫害されている。 その理由は過度な性的表現であるにも関わらず、ゾーニングされていないからだという。 しかし、それは質ではない。 迫害されるのは、ひとえに積み重ねた歴史が足りていないからである。 今回の案件 今回問題となっているのは「駅乃みちか*1」である。 【完全に別人】東京メトロの「駅乃みちか」が美人になった!https://t.co/crO03etQH5 「鉄道むすめ」のイベントに参加するため、今風のビジュアルに変身。「ちょっと困り顔のショートボブ!これがみちかスタイル」 pic.twitter.com/8EXub6qc8J— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年10月14日 「駅乃みちか」は2013年から使われている東京メトロの公式キャラクター デフォルメされた絵柄だが困り眉で頬を赤く染めている 「鉄道むすめ」は2005年からトミーテックが展開

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    mizunasi 2016/10/20
  • 「競女」のルーツを文化的な視点から探る - 本しゃぶり

    『競女!!!!!!!!』は荒唐無稽な作品である。 しかし、「競女」という競技自体は日文化的に正しく、実際にありえてもおかしくない。 記事では「競女」の歴史について解説する。 2016年秋アニメから 数ある2016年秋アニメにおいて、最も注目すべき作品が『競女!!!!!!!!』である。何しろ2016年どころか、アニメの歴史100年の中でもトップに君臨する*1のだから当然であろう。 1話の時点での評判はそれなりにいいが、感想を見ると引っかかる点がある。それは、技や演出のみならず「競女」という競技そのものについても荒唐無稽でバカげている、というものだ。あの競技は完全にフィクションであるのだ、と。 それは間違っている。「競女」という競技は、日文化を知っていれば実在していてもおかしくないと思うはずだ。しかしアニメでは尺の都合上、競女の歴史について語られることは無いだろう。だから俺が解説する。

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    mizunasi 2016/10/11
  • アニメ初心者におすすめしたい10137作品からの250選(前編) - 本しゃぶり

    この記事は「おすすめアニメ100選」ではない。 これは「おすすめアニメ100年」である。 はじめに はてなブログを見ていると「おすすめアニメ◯◯選」というような記事を度々見かける。いわゆる「まとめ記事」とか「ランキング記事」とか「しっきースパム」と呼ばれるやつのことだ。 そういった記事の是非についてどうこう言うつもりは無いが、一つだけ毎回気になることがある。それは、母集団をはっきりさせろということだ。「プリキュア映画ランキング」だとか「今期アニメのおすすめ」とかならまだ分かる。対象範囲がはっきりしているし、そのくらいの数であるならば全部見た上で書いているだろうと判断できるからだ。 しかし「今まで見たアニメの中から」となると話が違う。古今東西のアニメを全部見ているとは考えにくい。すると、ある作品が入っていない場合、それがつまらなくて入らなかったのか、そもそも見ていないから入らなかったのか、そ

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    mizunasi 2016/09/19
  • なぜラノベ原作ヒロインは3分以内に脱ぐのか - 本しゃぶり

    2分28秒と2分32秒。 これが何の時間か分かるだろうか。これは2015年秋アニメである『落第騎士の英雄譚』と『学戦都市アスタリスク』で、主人公がヒロインの着替えに遭遇するまでにかかった時間である。 落第騎士の英雄譚 第1話 学戦都市アスタリスク 第1話 2015年秋アニメが1周しつつある今日このごろ。いつもなら「どれが一番面白いか」とか「どれが一番売れるか」という話題が多いのに対し、今季は様子が違っていた。上記2作品があまりにも似ているところから始まり、なぜラノベ原作アニメはどれも似たり寄ったりなのかという話題が発生していた。 いくつか読んでみたが、テンプレ化が起きる理由について語っているところは多いのに対し、そのテンプレの中身について語っているところは殆ど無い。なので俺が説明しようと思う。取り上げるのはタイトルにあるように「作品開始から3分以内にヒロインが脱ぐ」という理由である。 この

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    mizunasi 2015/10/11
  • ヒストリエからの古典9選 - 本しゃぶり

    今週のお題は「最近おもしろかった」ということで、こいつを取り上げる。 ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC) 作者:岩明 均講談社Amazon 最新刊が発売された『ヒストリエ』の主人公にしてアレクサンドロス三世の書記官である、カルディアのエウメネス。とは言っても今回紹介するのはマンガではない。お題のとおり、俺が読んだエウメネス関連のをつらつらと紹介していく。ただ何でもかんでもというのは面白く無いので縛りを2つ設けた。 俺が読んでいる 古典である 9巻を読み終えて10巻が待ちきれないという人向けにオススメだ。なお、ヒストリエの先の展開が含まれるかも知れないが、問題はないだろう。なにせ今から2300年以上も前の話だ。気にするほうがどうかしている。 エウメネスが登場する まずはエウメネスが登場するである。基的に彼のことについてはディアドコイ戦争以前、特にマケドニアに来る前のことについて

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    mizunasi 2015/05/24
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