スタジオジブリの最新作「コクリコ坂から」が2011年7月16日より、全国東宝系にて公開される。作品の企画、脚本をつとめた宮崎駿氏らが3月28日に記者会見し、映画の制作状況や3月11日に発生した東日本大震災への思いを語った。 「コクリコ坂から」は、高橋千鶴・佐山哲郎原作の漫画をアニメ化したもので、東京オリンピックの前年である1963年の横浜が舞台。高校2年生の少女「海」を主人公に、同じ学校の少年との恋愛や青春を描いている。 ■ 宮崎氏「不安だけが流れる時代に何をつくるか」 東日本大震災の発生により企画時点から社会情勢が変わってきている。これについて宮崎氏は、今作と照らし合わせながら、 「自分たちの生活が淀んできて、不安だけが流れるような時代に一体何をつくるのかが問われている。そういう意味で、ヒロインの海という少女の願いや、(登場する)少年の『雄々しく生きよう』という気持ちは、これからの時代に