というわけで始まりました「とり・みきの吹替どうなってるの」です。「どうなってるの」といっても、現状の吹替に苦言を呈しているわけではないので誤解のないように。 僕の本業はマンガ家ですが、吹替のことを書いたり喋ったりするときは「吹替愛好家」と名乗っています。けっして評論家でも研究家でもありません。僕の吹替に関する知識は、このコラムに興味を持って読んでいただいている皆さんとたいして変わりません(皆さんのほうが上かもしれません)。わからないこともたくさんある。なので、この連載では吹替に関する疑問点やナゾを、皆さんと一緒に考えてみよう、探ってみよう、と思っています。「どうなってるの」とはそういう意味です。 さて第1回のテーマは「アジア系俳優の日本語吹替ってなぜちょっと不自然に聞こえるの?」です。「いや別にそうは感じていない」と思われた方には申し訳ない。でも僕は昔からそう思っていましたし、僕の周りでも