中国で27日、「反テロ法」が成立し、通信やインターネットサービス企業を対象に、情報漏えい防止のため設定されている暗号を解く技術を当局に提供するよう義務づけたり、テロ事件の報道を制限したりしていることから、情報統制の強化に懸念の声が出ています。 しかし、法律の成立後に記者会見した全人代法制工作委員会の李寿偉副主任は「反テロ工作の実情にかなうもので、世界の主要国の法律にも基本的に同じ規定がある」と反論しました。また成立した法律はテロ事件の報道を制限し、「いかなる組織や個人も、模倣される可能性があるテロ事件の詳細を伝えてはならず、当局のテロ事件への対応の状況も許可なく伝えてはならない」と定めていることから、情報統制の強化に懸念の声が出ています。