先ごろ自著『時代をつかむ! ブラブラ仕事術』(フォレスト出版)が発行された尾関憲一さんは、人気番組「ブラタモリ」などを手がけてきたNHKの敏腕プロデューサー。その印象をひとことでいうなら、とても不思議な人だ。数々のヒット番組を残しているだけに気難しいタイプかと思いきや、物腰はとても柔らか。どこか飄々としていて、笑顔も少年のように爽やかなのである。というよりも、この人の内部の70%くらいは「少年」でできている。好奇心の塊。だから、人を引きつける番組を作ることができるのだろう。ただ、やはりNHKに対する一般的なイメージとはかなり違う気がする。 NHKらしくないって言われることも、逆にすごくNHKらしいって言われることもあるんですよ。自分ではわかりませんけど。ただNHKって、外部からは固そうに見えるだろうと思うんですけど、実はそうじゃない。自分で積極的に提案していけば、やりたいことを自由にできる