「ゴン」の愛称で親しまれた45歳の中山が、ついにピッチを離れる決断を下した。 自分より優れた才能を持つ選手がいる中、泥臭く貪欲にゴールを狙い、日本を代表するストライカーに成長した。自らの武器を問われて「負けず嫌いという気持ちだけ。うまい人、強い人を目標にし、対抗する武器をどう構築するかを考えていた」と振り返る。それが現役生活を長く続けられた理由でもあった。 チーム、個人とも輝かしい戦績を残した磐田で年々出場機会が減り、09年に戦力外を告げられた。当時42歳。それでも現役にこだわり、札幌に活躍の場を求めた。だが、10年11月に手術した両膝の痛みは消えず、その後の多くの時間をリハビリに費やした。札幌でのJ1リーグ戦出場は1試合だけだった。 クラブ側は、ベテランのひたむきな姿勢が若手の手本と評価してきたが、ピッチの上では戦力になれず「ふがいなさも感じていた」と打ち明ける。会見では明るく力強い口調
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