トルコの首都アンカラで10日に起きた2度の爆発は死者が少なくとも86人けが人も180人以上に上り、トルコ史上最悪のテロ事件となりました。トルコ政府は、2人の実行犯による自爆テロとみて、背後関係について捜査をすすめています。 トルコの政府軍は、ことし7月以降、クルド人武装組織に対して大規模な軍事作戦を行っており、今回の現場ではこの軍事作戦に抗議して、和平を訴えるデモを行おうと、多くの人が集まっていました。記者会見したダウトオール首相は、「2人の実行犯による自爆テロだという証拠がある」と明らかにしました。 トルコでは、7月に隣国シリアとの国境近くで過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのある男による自爆テロがあり、30人以上が死亡しています。今回の爆発ではこれまでのところ犯行声明などは出されておらず、治安当局は、ISと関わりがあるのか、それとも、ほかの組織の犯行なのか、背後関係について