店舗の従業員などが着用する制服が、オークションサイト「ヤフオク!」やフリーマーケットアプリ「メルカリ」に出品されるケースが相次いでいる。 従業員を装って悪用される事態が懸念されることから、各企業は制服の管理を厳格化しているが、出品は後を絶たず、対応に頭を悩ませている。 ■売買成立も 「ほとんど未使用 ヤマト運輸ジャンパー」「セブンイレブン制服 夏服冬服のセット販売です」――。 サイト上にはこうした宣伝文句で制服が出品されている。退職などで不要になったものが出品されたとみられ、実際に売買が成立したケースもあった。 「制服の出品を監視してほしい」。企業の情報漏えい対策を請け負うセキュリティー会社「クロスワープ」には昨年から、サービス業を中心に相談が来るようになったという。山下潤一情報セキュリティ事業部長は「貸与品の管理が不十分という印象を持たれると企業イメージが悪化するからではないか」と話す。