おととし亡くなった、やしきたかじんさんの闘病生活を描いた本で名誉を傷つけられたとして、やしきさんの長女が出版元の幻冬舎を訴えた裁判で、東京地方裁判所は、一部の記述は真実と認められないとして、幻冬舎に300万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。 29日の判決で、東京地方裁判所の松村徹裁判長は「本の内容は再婚した妻などへの取材に基づくもので、一部は真実と認められない。原告に取材したり、承諾を得たりすることもなかった」などと指摘し、名誉毀損やプライバシーの侵害に当たるとして、幻冬舎に330万円の賠償を命じました。一方、「出版が続いた場合に原告がこうむる損失は回復するのが著しく困難なほど重大ではない」として、出版の差し止めを求める訴えは退けました。 判決について、やしきたかじんさんの長女の弁護士は「名誉毀損やプライバシーに関する主張はほぼ認められ、正当な判決だ。幻冬舎が自主的に書籍の発行をや