初めて直木賞の候補になって17年、5回目のノミネート作品『昭和の犬』で、ついに受賞を果たした姫野カオルコ氏。受賞会見にはジムから直行したというジャージ姿で臨んだことも大々的に報じられた。作品同様、会見でもウイットに富んだ切り替えしを見せ、ユーモアを忘れないサービス精神旺盛な彼女だが、文章を書くにあたってはあるデバイスが貢献しているという。 例えば『ツ、イ、ラ、ク』という作品の「ヤッて犯ってヤッて犯って」の夥しい繰り返しをはじめ、姫野作品には言葉の反復がかなり意識的に使われているが、「あれも言葉を見たときに、頭に直接イメージとリズムが伝わればいいなと。ああいう表現には親指シフトキーボードが非常に貢献してくれています」と姫野氏は語る。 親指シフトキーボードとは富士通が開発した日本語入力用のキーボード。独自の文字配列と、通常、中央スペースキーのある部分に配置された左右2個のシフトキーが特徴で、効
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