ベトナムの地方でよく見かける釣り橋の約4割に、崩壊の危険があることがわかった。国営ベトナム通信などが伝えた。交通運輸省が最近点検した全国約1950本の釣り橋のうち、約810本(約42%)が必要な荷重に耐えられないと判断されたという。 点検のきっかけは2月に北部ライチャウ省の山間部で起きた崩落事故だった。墓地に棺を運ぶ葬列が釣り橋を通過中、ロープが切れて参列者が棺ごと岩場に落下し8人が死亡、30人以上がけがをした。築1年余の比較的新しい橋だった。 釣り橋は通学や生活物資の搬送で使われているほか、観光客が訪れることも少なくない。だが明確な安全基準はなく、予算の都合などから簡素な構造になりがちだった。今回の事故をきっかけに全国の釣り橋を点検し、対策を求める声がわき上がった。交通運輸省は国費での架け替えを進める方針だ。(ハノイ=佐々木学)
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