数年前、ウェールズ北部のLlanerch-y-Morで、30年以上放置されていた豪華客船「The Duke of Lancaster」から、年代物のアーケード筐体が大量に発掘された。これらのゲーム機は元々、現役を退いた同船をレジャー施設としてリノベーションした際に積載されたもの。施設の閉鎖後、誰の目に触れることもなく、錆びゆく船の中で長い年月を眠り続けていた。しかし、近年になって一部の廃墟マニアの目に留まり、インターネット上に投稿された内部写真を手がかりにコレクターが動き出した。レトロアーケードマシンの発掘に人生をかける男たちの物語を、英国の専門サイトThe Arcade Bloggerが綴っている。 ランカスター公爵が眠る鉄の墓標 「The Duke of Lancaster」は、1956年にベルファストで造船され、1979年までアイルランドやスコットランドをはじめとした欧州の海域で活躍