愛知県常滑市の中部国際空港対岸部にあるガソリンスタンド(GS)の安売り競争を巡り、公正取引委員会が、独占禁止法違反(不当廉売)の疑いで2店の調査を始めたことが30日、分かった。 2店は、米国の会員制量販店「コストコ中部空港倉庫店」のGSと、近くの「ユニーオイル常滑りんくうSS」。同県内のGSでつくる県石油商業組合は、2店のレギュラーガソリンが1リットルあたり100円を切った11月19日以降、5回にわたって公取委に調査を求める文書を提出した。公取委は、2店が仕入れ値を下回る安値でガソリンを販売して同業者の営業を妨げた疑いがあるとして、調査しているとみられる。 安売り競争は、コストコのGSが11月18日に開業してから始まり、一時は85~87円と、全国平均を約45円下回るなど極端な安値になった。読売新聞が報道した28日以降は、2店とも20円近く値上げした。 ユニーオイルを経営する石油販売業「バロ