自動車メーカー大手の三菱自動車工業とスズキで発覚した燃費データの不正操作問題をきっかけに、消費者は不信感を募らせている。 気になるのは、両社とも国が定めた「惰行法」と呼ばれる測定方法を使わなかったのに、メディアや株式市場などの評価が異なる点だ。同じ燃費データの不正なのに、なにが違うのか、なんだかすっきりしない、という人が少なくないようだ。 スズキ「燃費を良く見せようという意図はなかった」 スズキの株価は、「不正」が報じられた2016年5月18日昼すぎから売り浴びせられ、一時は2450円の年初来安値を付けた。終値は270円安の2613円だった。 ところが、その翌19日は前場から買い気配で、一時は前日比204.5円高の2817.5円まで急騰。終値も92.5円高の2705.5円で引けた。「悪材料が出尽くした」と、いわんばかりの値上がりだ。 一方、三菱自動車は不正が発覚した4月20日の株価がストッ