前国会で成立した2700億円の最先端研究開発支援プログラムの支給先を決める会議が4日、首相官邸であり、世界に先駆けてiPS細胞を作った京都大学の山中伸弥教授ら30人(30課題)が選ばれた。しかし、民主党の岡田克也幹事長はこの日の記者会見で選考決定について「政権移行期に駆け込み的にやることには問題がある。政権がスタートすれば精査の対象にし、場合によっては凍結することは当然ある」と述べ、政権発足後に選考過程を検証する考えを示した。 565人の応募を学界や企業の専門家らが60人に絞り込み、この日、座長の麻生首相、野田科学技術担当相らを交えて30人を決めた。ノーベル賞受賞者の田中耕一・島津製作所フェローや超伝導の研究で知られる細野秀雄・東京工業大教授らも選ばれた。首相は「既得権益や、これまでのしがらみにとらわれない画期的な選考ができたと思っている」と語った。 しかし、岡田幹事長は会見で「違和感