茨城県鹿嶋市の下津海岸で4日夜、クジラ約50頭が打ち上げられているのが見つかった。 5日朝から地元住民や同市職員らが救出活動にあたったが、既に半数以上が死んでいた。 茨城県大洗水族館(大洗町)によると、クジラは体長2〜3メートルで、カズハゴンドウとみられる。同館の島田正幸・海獣展示課長(56)は「餌の小魚などを追いかけて浅瀬に入り、方向感覚を失ったのかもしれない」と推測する。死んだクジラは砂浜へ埋めるという。 サーフィンをしに来た東京都板橋区の私立大生、水野正路さん(20)は「自分には水をかけるくらいしかできないが、助かってほしい」と、何度もバケツでくんだ海水をクジラにかけていた。