近年、気候の温暖化や節電などの影響により、日常的に汗をかく機会が増え、生活者の体臭に対する意識が年々高まるとともに、「スメハラ(スメル・ハラスメント)」という言葉が発生するなど、体臭が個人の悩みや問題だけではなく、大げさに言うと、生活者のQOLを損なう社会的な問題にまで発展している。 これまで、男性の体臭に関する研究を積み重ねてきました株式会社マンダムでは、生活者の意識が高い「ミドル男性特有の体臭」について詳細に解析し、原因となるニオイ成分の特定と、それを効果的に抑制する技術の開発に取り組んでいる。同社は昨年11月、30〜40歳代のミドル男性における不快な脂っぽいニオイ「ミドル脂臭」の原因成分が、頭部とその周辺から発生する「ジアセチル」であることを、独自の解析手法により世界で初めて明らかにした。 また、この「ジアセチル」は、表皮ブドウ球菌などの皮膚常在細菌が汗に含まれる「乳酸」を代謝す