BTMによる作業風景。写真の右側から左側に走行してコンクリート製防護柵を移動させる。 「ロードジッパーシステム(Road Zipper System)」とは、高速道路工事で車線規制用に使われるコンクリート製防護柵の設置位置を、BTM(Barrier Transfer Machine:バリア トランスファー マシン)と呼ばれる専用の防護柵切替車両により移動させることができるシステムだ。 コンクリート製の防護柵だが、その重さはなんと1個680kgとひとつ動かすだけでもヘロヘロになってしまいそうな数値である。 そこで、このシステムを導入することで、これまでは困難だった工事規制範囲の変更を迅速かつ安全に実施できるようになった。 BTMは、床下に緩やかなS字型のガイドレーン(コンベア)を装備し、その両側に取り付けられた車輪部(ローラー)が通過時にブロックを挟み込んで持ち上げ、最高15km/hで走行し