経営再建中の東芝は半導体事業の売却交渉を進めています。世界で高いシェアを持ち、東芝の稼ぎ頭の記憶用半導体=フラッシュメモリーの事業が売却されるとあって、さまざまな投資ファンドやメーカーなどが買収や出資に名乗りをあげています。 しかし、工場や雇用が維持されるのか、売却額はいくらになるのか、独占禁止法の審査はクリアできるのか、多くの条件がある中で、関係者の思惑も交錯しています。こうした中、主力生産拠点の三重県にある四日市工場を共同運営する関係にあるアメリカの精密機器メーカー、ウエスタンデジタルのスティーブ・ミリガンCEOが日本政府や東芝と協議するため今月来日。9日に都内でインタビューに応じました。 (経済部・山田奈々記者) ウエスタンデジタルは2015年、四日市工場を長年、共同運営してきたアメリカの半導体メーカー、サンディスクを買収。東芝との協業関係が始まりました。 東芝の今回の売却交渉にあた