東日本大震災を受け、アルピニストの野口健さん(37)が、避難所生活を送る人たちに向けて、寝袋を提供する物資支援を始めている。 11日の震災後から、国内外のアウトドアメーカーなどに声をかけ、野口さんが調達した寝袋は、実に計約2000個に上り、すでに福島県相馬市に100個を送った。23日には岩手県陸前高田市の広田小学校に、自らの手で330個の寝袋を届けた野口さんは「1つでも多くの寝袋を、今後も届けたい」と話している。 登山家の野口さんならではの発想で実現した“寝袋支援”だが、その寝袋以外にも、支援物資で被災者たちに有難がられたものがある。それはなんと「タバコ」だという。 トラックで被災地へ向かう途中、被災者に届ける支援物資の内容に思いを巡らせていた野口さんは、ふとタバコの購入を思いついた。「こんな時に嗜好品か、という批判もあるだろうけど、こんな時期だからこそ、嗜好品が必要なのではと考えた」そう