研究者の6割が大学など所属先から支給される個人研究費が年間50万円に満たないことが、文部科学省による研究者約1万人対象のアンケート調査(回答率36%)で分かった。「10万円未満」と答えた研究者も14%おり、厳しい研究環境が浮かんだ。 年間50万円は、新生銀行の調査によると20代男性会社員の小遣いとほぼ同額にあたる。調査は文科省の科学研究費補助金(科研費)の採択件数上位200位以内の大学や研究機関に所属する研究者を無作為抽出して行われた。科研費などの外部資金とは別に、研究活動や研究室運営のため所属先から…