滋賀県は4日、鳥から人に感染する「オウム病」の集団感染が東近江市の事業所で発生したと発表した。疑い例を含め20~60代の従業員計15人で、現在は全員が軽快しているという。 県によると、オウム病の発生は全国で年間数例から十数例で、県内では2016年以来。15人は3月中旬~4月中旬に発症し、このうち呼吸困難や肺炎の症状があった40代と60代の女性2人がオウム病と確定、発熱などがあった20~50代の男女13人が疑い例と判定された。他への感染拡大の恐れはないという。4月6日に保健所へ相談があり、国立感染症研究所に検査を依頼していた。 県の説明では、1~3月に事業所の玄関口に大量のハトのふんが堆積していた一方、新型コロナウイルス対策で玄関扉を開放して換気していたことから、感染が広がった可能性がある、という。