テレビやスマートフォンの画面として利用が拡大している「有機ELパネル」で、製造コストが飛躍的に下がる新しい技術による製品を、日本企業が世界で初めて出荷したと発表しました。現在、有機ELの市場をほぼ独占している韓国メーカーに対し、巻き返しに向けた1歩となるか注目されます。 有機ELパネルは、光を放つ材料をパネルに密着させますが、現在、主流の「蒸着式」と呼ばれる方法は、大がかりな生産設備が必要になります。 これに対し、JOLEDが手がける「印刷式」は、画質は変わらずに製造コストを最大で30%下げることが可能だということです。 今後は、大規模な製造ラインでも安定して生産できるよう開発を続け、2年後の量産開始を目指すとしています。 有機ELパネルの市場は、資金力に劣る日本メーカーが、「蒸着式」の設備投資をためらったり、「印刷式」の量産技術の確立に手間取っている間に、スマートフォン向けは「サムスン」
特殊なフィルムで視野角の依存性がなくなったという技術なんだけど、自発光型である有機ELとそうでない液晶との一番大きな違いは、コントラスト比。
参考までに2010年11月にSamsungが発表した印刷法の有機ELを並べて見ました。 今回のパネルがいかに突き抜けたものかがわかるかと思います。 → Samsung,印刷法で製造した19型有機ELテレビを出展 - Tech-On! コスト面で優位なオール印刷法 大画面有機ELでの注目点は製法ですが、このパネルは 印刷法 とのこと。 しかも難度の低い白色ではなく、ハードルの高いRGB 3色塗り分けで製造したとのこと。これは衝撃的です。コスト面で優位な3色塗り分け印刷法での製品化に目処が立ったとすれば、未だ製品化に手こずる韓国勢にとっては相当な脅威です。 → LG「製造は予想以上に難しい」 構造はトップエミッション方式。製造は難しいが光の利用効率が高い。 印刷法は真空蒸着が必要無く、マスクで覆うこともないため材料ロスも最小限。大型ガラスへの適応も比較的容易で、低価格化・大画面にもっとも適した
ソニーの有機ELテレビ。11型で最薄部の厚さは約3ミリだ ソニーは、2007年12月に世界で初めて市場投入し、国内で1社だけ販売している「有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビ」の国内出荷を、3月いっぱいで終える。すでに生産は終了しており、ネットでの販売もとりやめた。ソニーの撤退で、日本市場から有機ELテレビが消えることになる。 ソニーは撤退する直接の理由を「昨年4月施行の有害サイト規制法に基づき、有害サイトの閲覧制限機能のないデジタル家電は今年4月以降出荷できなくなる。有機ELテレビには、その機能を付けていない」と説明している。閲覧制限機能を取り付けることも可能だが、「有機ELテレビは発売から2年がたち、需要は一巡した」(広報担当者)と判断。今後は手持ちの在庫分だけの販売となる。 ソニーは有機ELテレビを次世代の薄型テレビの「本命」と位置づけ、07年12月に他社に先駆けて11
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く