(CNN) 中国東部沖合の東シナ海でパナマ船籍のイランのタンカーが香港船籍の貨物船と衝突し沈没した事故で、中国の国家海洋局は20日までに、流出した原油が4つの油膜を形成し、その広さはパリと同等の約101平方キロに達すると報告した。 この数値は17日時点のもので、今週の最初の日と比べほぼ2倍の規模に拡大した。最大の油膜は広さ48平方キロとなっている。 中国の環境保護活動家によると、衝突した海域は中国で最も豊かな漁場の1つともされる。海流で運ばれる流出原油がこの漁場にどのような悪影響を与えるか監視を続けているとした。 中国政府当局者らは今回の事故が海洋生態系に今後数十年間にわたって影響を与えかねないとも危惧している。