およそ10万人が犠牲となった東京大空襲から9日で71年となりますが、犠牲者の遺骨が納められている東京都の慰霊堂で身元の確認に使われている名簿に誤りがあることが分かりました。これまで調べただけで、4人に1人の割合で名前に間違いがある可能性があるということで、専門家は「名簿の名前が違っていたために、遺骨を引き取れなかった遺族に、今後は返還できるようになるのではないか」と話しています。 こうしたなか、遺族からの問い合わせを受けて「東京大空襲・戦災資料センター」が、慰霊堂の名簿とそれ以前に作成された古い名簿と突き合わせたり、遺族への聞き取り調査をしたりするなど調査を進めた結果、慰霊堂の名簿の一部に誤りがあることが分かりました。 古い名簿は、遺体が火葬された際の昭和26年ごろに作成され、慰霊堂が使用している名簿は、何度か書き写されたうえで昭和47年に作成されたもので、戦災資料センターが、これまで調べ