レイナ・テルゲマイアーさん日本語訳された「Beginnings」「はだしのゲン」第1巻(汐文社)の表紙 【古田大輔】「いくつかのシーンは読者を動揺させるかもしれない。でも、私は10歳で『はだしのゲン』を読めて良かった」。戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」について、米国の漫画家レイナ・テルゲマイアーさん(36)が「読まれるべきだ」と訴えている。 トピックス「はだしのゲン」 レイナさんはニューヨーク在住で「Smile(笑顔)」などのヒット作がある。 松江市教育委員会は「暴力描写が過激」として小中学校での「ゲン」の閲覧を制限しているが、レイナさんは「私の周囲の大人はその暴力性についても私と話し合い、学ぶ機会をくれた」と振り返る。 「ゲンを読んだときは、死や苦しみの描写に混乱しました。同時に、これを読んだ人は皆、こんなことが二度と起きないよう努力するはずだと思いました」 自伝