秋田県鹿角市十和田大湯で今月10日に女性の遺体が見つかった現場近くにいたツキノワグマの胃の中から、13日、人の体の一部が見つかった。 クマは駆除されたものの、県などの関係者は「今回のクマが女性を直接襲ったクマとは断定できない」とし、警鐘を鳴らし続けている。 クマの胃の内容物の確認に立ち会った県職員は「胃袋の大量のタケノコに比べて、肉片と思われるものの量は少ない。遺体の損傷の状況から考えると、1頭だけでなく、他にも遺体を食べたクマがいる可能性もある」と話した。現段階で、男女4人を襲ったクマが同一のクマと特定できる証拠はない。「本当のことが分からないと不安はなくならない」。山菜採りを楽しむ地元の男性もそう心配した。 ただ対策を取ろうにも、現地は見通しの悪いササやぶで、広い山域に立ち入っているタケノコ採りの人たちの安全も確保できず、銃器の使用は難しい。現在は、 檻 ( おり ) わなを設置しての