くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
データ不正問題についての記者会見で厳しい表情を見せる川崎博也会長兼社長(中央)。手前は内山修三ものづくり推進本部長=東京都港区で2017年10月13日午後5時58分、竹内紀臣撮影 神戸製鋼所の品質検査データの改ざん問題で、不正が数十年前から続いていたことがOBなど同社関係者への取材で分かった。同社は約10年前から改ざんがあったと説明しているが、開始時期はさらにさかのぼることになる。組織的に不正を繰り返す同社の体質が改めて浮かび上がった。 「少なくとも40年前には、製造現場で『トクサイ(特別採用)』という言葉を一般的に使っていた。今に始まった話ではない」。1970年代にアルミ工場に勤務していた元社員は40年以上前から不正があったと証言する。取引先が要求した基準から外れた「トクサイ」であるアルミ板を「顧客の了解を得ないまま出荷していた」と説明。その際、「検査合格証を改ざんしていたようだ」と話す
大手鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」は、グループ会社が家電などのバネとして使われるステンレス製の製品についてデータを改ざんし、JIS=日本工業規格の強度を満たしているように偽装して出荷していたと発表しました。 発表によりますと、この会社では家電や給湯器などのバネとして使われるステンレス製の製品を生産していますが、JIS=日本工業規格で定められた、引っ張った際の強度を満たしていないのに、データを改ざんして強度を満たしているように偽装して出荷していたということです。 これは、社内での点検の結果、明らかになったということで、記録の残っている平成19年4月から先月までに出荷した55.6トンで改ざんを行っていたということです。 会社側では、不良品を減らすために品質保証の担当者の間で改ざんが続けられたのではないかとしていて、近く、外部の有識者などからなる調査委員会を設置し、原因を究明するとともに、再発防止策
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