世界人権宣言の採択から60周年となる10日、中国で共産党の一党独裁体制の終了や人権保障などを求め、著名な中国人作家や弁護士ら計303人が署名した「〇八憲章」と題する文書が、インターネット上で発表された。 中国で、これだけ多数の人が実名で一党独裁を公に批判することは異例で、当局が署名者への締め付けを厳しくすることは確実。 署名したのは、天安門事件で息子を亡くした丁子霖さん、人権擁護活動に取り組む李柏光弁護士、独立ペンクラブ副会長の作家、余傑氏ら。 同憲章では、中国は「人民共和国」の名の下、実質的には共産党の天下だと主張。独裁政権下で起こされた文化大革命などで数千万人の国民が犠牲になったとして、独裁体制を終わらせ、全面的な民主選挙を実施し、政党政治を実現するべきだと訴えた。 さらに人間の尊厳を守る人権の尊重、三権分立や言論の自由の確立、政治犯の釈放と政治的に迫害された人々の名誉回復なども要求し