携帯電話から人工衛星にアクセスすることで、地上の基地局からの電波が届かないような場所でも通話や通信が可能になる「衛星電話」。日本ではモトローラ傘下の企業が打ち上げた衛星ネットワーク「イリジウム」を利用して、KDDIがサービスを提供しており「イリジウム Extreme」という端末が利用できるということなので、実機を借りて隅々までチェックしてみることにしました。 ◆イリジウムの仕組み 地上約780kmにある66個の人工衛星を使用して通信網を構築しているので、地球全体がサービスエリアです。なお、北朝鮮とスリランカの北東地域では使用が不可能とのことで、室内および空が広く見えない場所では通話できない場合があるそうです。 ネットワークのイメージは以下の通りで、イリジウム携帯同士の通話は人工衛星のみを経由して、一般電話との通話は人工衛星と「地球局」を経由して行います。 通信に使用する人工衛星はこんな感じ
![780km上空の人工衛星を基地局にして僻地から通信・通話ができる携帯電話「イリジウム Extreme」実機レビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a311e16ed0e6673925f02d1706c25eb36dee67c8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2012%2F05%2F02%2Firidium-extream%2Fgigaz01.jpg)