これまでミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やカミツキガメを捌いて食べてきて、その時々でいろいろと思うところはあった。 命に貴賤はないと言っても、やはりカメを捌くとき、魚やカエルを捌くのとは違う感情は芽生える。 それは普段食用にしていないものだから、ということもあるし、また目の瞬きなど、ヒトにとって親近感を覚えやすい現象が伴ってくるからと言うのもあるだろう。 しかし今回僕が捌いた命は、また別の感傷を心の中にもたらしてきた。 巨大なワニガメを捌いた先週遅くに生き物クラスタの知己であるSさんから届いた写真は、僕の度肝を抜くものだった。 カミツキガメが繁殖していることで有名な某水系で彼が仕留めたのは、甲羅長40cm、体重は恐らく20kgを超えると思われる ワニガメ。 北米を中心に生息し、当然ながら日本には本来棲息しない種だ。 当地ではこれまでも、側溝にはまった個体や産卵のために上陸してきた個体が