昨年末、南極の棚氷の崩壊が近づいているという話をしたかと思うが、(関連記事)その予測通り、南極のラーセンC棚氷にあった、記録の中でも最大級の氷山がついに分離した。 A68と命名される予定の氷山は重さ1兆トン、5,800平方キロメートルで、ロンドンの4倍にも匹敵する巨大さ。記録されているものとしては10指に入る大きさである。 Massive iceberg breaks away from Antarctica 巨大氷山の分離がどのような影響を及ぼすのか 英スウォンジー大学の発表によると、分離は7月10日から12日の間に発生したという。同大学を中心とする研究チームは欧州宇宙機関の観測衛星センチネル-1を用いて、長さ170キロに渡る氷の裂け目の変化を観測し続けた。 今回の分離は専門家にとってはさらに興味を深い状況を作り出す。氷河学者はラーセンC氷棚の残りの部分が以前と比べて不安定になるのかどう