小学校4年から中学3年までに、「いじめられたことがある」という子供と、「いじめたことがある」という子供がそれぞれ9割に上ったことが3日、文部科学省の国立教育政策研究所の調査で分かった。専門家は「いじめられた子が、いじめられないように、いじめる側に回る“いじめの再生産”現象が起きているのでは」と分析している。 同研究所は、平成16年度時点で小4だった児童計596人を対象に、中3になる21年度までの6年間にわたって年2回、合計12回の調査を実施した。 その結果、「1回以上、いじめられた経験がある」と回答した子供は90・27%(538人)に上り、「1回もない」と回答したのは9・73%(58人)にとどまった。一方、「いじめた経験がある」と答えた子供は88・59%(528人)。「いじめたことがない」と回答したのはわずか11・07%(66人)だった。「わからない」は0・34%(2人)。 「いじめ」のと