100京個の孔(あな)が、世界のあらゆることを変えるかもしれない2020.12.29 19:3052,431 Mugendai 渡邊徹則 世界を変えるのは基礎研究。 「多孔性配位高分子(PCP)」と聞いて、「はいはい。食品や医薬品、半導体、電池、それに宇宙開発まで変えてしまうかもしれないアレね」と答えられる人は、なかなかの情報通です。 IBMのWebメディアMugendai(無限大)にて、世界中のベンチャーが実用化を競う新素材が紹介されていました。たくさんの孔(あな)があることで、ありとあらゆることが可能になるんですって。 さまざまな可能性を秘めた孔。ガスボンベも手で運べるようにPCPは、京都大学の北川進教授が1997年に開発した物質。その特徴は「とにかくたくさん孔がある」ことで、なんと1立方ミリメートルに100京個と、小学生の冗談でもいわないレベルになっています。 その仕組みは、金属イオ