日本文化の中で生活をしていると,「犯罪をお金で買う」ということを思い浮かばないのですが,アメリカでは普通のことです. 今から30年ほど前,ビッグ3と言われるアメリカの自動車会社の一つ,伝統あるフォードがピントという名前の小型乗用車を開発して販売しました. ところが,後部のガソリンタンク付近に設計の間違いがあり,追突されるとガソリンタンクが破裂して火災になり,乗っている人がやけどをしたり,ひどいときには死亡事故になることがわかりました. 事実,発売からまもなくして,追突されたピントが火を噴き,運転手が死亡,同乗者が大やけどを負うという事件が起きたのです. フォードの社内では事故の原因の検討が行われれ,設計のミスが分かりました. 当時,フォードの自動車安全担当重役は次の内容の書類を作って,結論としていました. 一, もし,事故が起こらないように車両を改善すると130億円の追加費用がかかる. 二
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