テントや掘っ立て小屋などが並ぶ高速道路の橋の下=米フロリダ州マイアミ、田中写す「おかしいと思わないか」とバークリーさんは訴えた=米フロリダ州マイアミ、田中写す 米国有数の観光地マイアミビーチに向かう高速道路の橋の下で、50人の「ホームレス」が暮らしている。不況下ではありふれた光景だが、ほかと違う点がある。いずれも元性犯罪者たちだということだ。条例で出所後の住居が規制され、ほかに行き場がないという。 「とても人が住むところじゃないだろ。動物以下だ」。橋の下で暮らして3年になるジョーイさん(36)は憤る。高速道路の車の騒音、ごみの異臭、湿気を含んだ熱気……。もちろん、トイレもない。テントや掘っ立て小屋や廃車同然の車が並ぶ。 ここで暮らすのは、フロリダ州のマイアミデード郡条例で、未成年者への性的罪を犯した者は、出所後の住居が学校や公園など子どもが集う場所から2500フィート(762メートル