ぬれたろうそく立てでろうそくを使うと、火がついた芯が飛び、火災を招く恐れがある。総務省消防庁は「溶けたろうと水分が反応した際に起きる現象」として、メーカーとともに注意を呼びかけている。 この現象を突き止めたのは大阪府の枚方寝屋川消防組合本部。昨年2月、枚方市の住宅で居間の障子が燃えるぼやが発生。現場近くにろうそく立てが置かれていたが倒れた形跡はなかった。住人は「使う前に、ろうそく立てを水で洗った」と話した。 同本部はろうそく立ての受け皿部分に水滴をたらして再現実験を開始。ろうそくが燃え尽きる直前、最後に残った数ミリの芯が受け皿から「パチッ」と音を立てて跳ね上がった。数種類のろうそくで約600回実験を繰り返し、20回(約3%)確認した。最大で約50センチはじけ飛んだ。 消防庁・消防研究センターも同じ実験をし、「受け皿に残った水分が、溶けた高温のろうと接触して瞬間的に気化し、空気が膨らむ力で芯