厚生労働省は29日、帯状疱疹(ほうしん)や線維筋痛症の痛みを抑える薬「リリカ」を飲んで自動車を運転し、意識を失うなどして交通事故を起こした人が過去2年で10人いたことを明らかにした。リリカにはめまいや意識消失の副作用があり、飲んでいる間は運転をしないよう注意を呼びかけている。 厚労省によると、国内発売された2010年6月から今年6月までに、薬との直接の因果関係が不明な事例も含め、32人にめまいや意識を失うなどの副作用が見られた。うち10人が交通事故を起こし、少なくとも3人がけがをした。人身事故はなかった。 リリカの使用者は、発売元の推計で年約26万人。