土星の輪のかなたに浮かぶ小さな青い星-。米航空宇宙局(NASA)は22日、土星を周回する無人探査機カッシーニの搭載カメラで約15億キロ離れた地球の姿を撮影したと発表した。 土星の軌道から見ると地球は太陽にかなり近いため、通常はカメラを向けてもまぶしすぎて撮影が難しい。今月19日に太陽が土星の向こう側に隠れ、地球だけが輝いて見える位置にカッシーニが来たタイミングで撮影した。 NASAと欧州宇宙機関(ESA)が1997年に打ち上げたカッシーニは2004年に土星の周回軌道に到着。衛星や輪、大気現象の観測を続けている。(共同)